家づくりこぼれ話!

こんにちは 

建物と土地とお金のプロ菅原です。

住まいと文化の栞

方位と神様

ピラミッドやストーンヘッジなどの

古代遺跡には、

つくられた意義を含めて

さまざまな謎があります。

その多くは祭祀を伴うもので、

さらに太陽をはじめとする、

天空とのかかわりもあります。

空から日が差し、雨が降り、

雷が落ち、月が昇るのを見ると、

人の上、天空にある神の

存在を感じていたのでしょう。

高くそびえ立つ建築物を

遺そうとするのも

わかる気がします。

日本の建築物も同じで、

城の頂に鯱鉾を載せるのも、

天への畏敬の表れと考えられます。

日本の神社の源流である、

大社と神宮にも

興味のある相似点があります。

それは大国主と天照大神という、

祀られている男神と女神の

差から始まります。

いずれも南面して

建てられていますが、

男神を祀る大社は

南に妻を向け、

女神を祀る神宮は

平入に建てられます。

つまり、

建物の棟の方向が大社は南北で、

神宮は東西に

配置されているのです。

さらに棟の上に載せる鰹木は、

大社は奇数で、神宮は偶数です。

その棟の端につけられた

千木の端は、

大社は垂直に切った外削ぎとし、

神宮は水平に切った内削ぎとします。

男は奇数で外、

女は偶数で内を表し、

入り口の造りは、

まるで太陽に向かう男と、

太陽を退ける女のイメージです。

ちなみに明治維新後に、

天皇が京都から東京に移り、

建てられた神宮の分社である

東京大神宮は、

女神を祀りながらも、

男女が交じった

造りとなっています。

知らなければ

通りすぎるようなことですが、

奥深い意味が

隠されています。

知ってか知らずか、

現代に男女の結びの神社となって、

知られています。

本日はこれまでです。

おうちのはなしからでした

では、では。

「家づくりを通じて、

ご家族が幸せになるお手伝いをする」

私の使命です。