家づくりこぼれ話!
こんにちは
建物と土地とお金のプロ菅原です。
ゆたかさの奥のゆたかさ
みんな持っていることです。
でも、
そのゆたかさの捉え方には
千差があり、
時代によっても
暮らしのゆたかさは
大きく変わってゆきます。
ましてや、
もっと大きな単位で
時代をさかのぼれば、
現代がいかに便利で
ゆたかに暮らしているのかを
実感します。
しかし、
このゆたかさの享受の裏には、
個人としての能力の無力化が
潜んでいるようです。
私たちの今の社会では、
複雑な分業が浸透したからこそ、
多くの人が、ゆたかさを
得られるようになっています。
一言でいえば、
自給自足の暮らしからは
遠のいた
ゆたかさであるということです。
確かに、
本当の自給自足では、
さまざまな農産物を食べることは
できませんし、
いわゆる文明の利器を使って
調理することもできません。
自分の知らない他の地域、
他の人の分業で生産されたものが
こうして届いているからこそ、
いまのゆたかさが
成り立っています。
その意味では、
人間は全く社会から孤立して、
ゆたかさを得ることは
できないのかもしれません。
一方で、
生産の現場が見えなくなることで、
健康や持続性に対する
不安感にも気づきます。
自給自足を求め、
スローライフを
楽しもうとする人の考え方は、
分業化された現代だからこそ
生まれた贅沢なのかもしれません。
ゆたかさの奥にあるゆたかさです。
それはまた、
自分の無力化への抵抗でもあります。
自分が食べる分だけの
家庭菜園を楽しみ、
見よう見まねの日曜大工で
家をメンテナンスする。
収益が得られるほどの
売り物としての
完成品ではないことが、
逆に健康と持続性、
そして心のゆたかさに
通じているのです。
おうちのはなしからでした
では、では。
「家づくりを通じて、
ご家族が幸せになるお手伝いをする」
私の使命です。