家づくりこぼれ話!

こんにちは 

建物と土地とお金のプロ菅原です。

木材の歴史

人類を支えてきた木材

地球という星の上で、

さまざまな生物が進化を遂げ

今の姿に到ります。

小さな葉緑素を持った生物が

やがて植物へと進化し、

さらに樹木として成長し、

多くの陸地で森を形成しています。

この生物としての

樹木の進化の歴史もさることながら、

人類と関わり木材として使われてきた

歴史を考えると、

どれだけ多くの恩恵を

人類が樹木から受けてきたかを

知らされます。

そして、その木材を使って、

私たちは家を建てています。

あらためて木材の価値を

かみしめておきたいと思います。

木材のための道具

1991年、

オーストラリアとイタリアの

国境にあるエッソ渓谷の氷河で、

ちょうど三内丸山遺跡と同時代の

ミイラが見つかります。

特別に埋葬されたミイラではなく、

一般人と思われるミイラの

所持品の中には、

銅製の斧と石器にナイフがり、

このころにはすでに

金属器がつくられています。

革製の靴を履き、

同様にマントを羽織り、

防寒帽も一緒に出てきて、

人類史上の大発見

といわれています。

この銅製の斧にも、

古代人の知恵が見えます。

金属器への進化はもちろんですが、

この銅製の斧を支える

木材の使い方こそ、

人類と木材の研究が

凝縮されています。

斧として振り落とせば、

その反動を受けるのは

木材の柄の部分です。

対象物へのショックと

同等の力が柄にかかり、

木材は金属よりも弱いので

負けて繊維方向に

裂けてしまいます。

銅斧を木と合わせて

革縄で縛るのは、

木材が裂けることを

知っているからです。

また、

樹木の枝の又部分を

上手に使っているのにも

訳があります。

樹木は自身の身を

丈夫にするために、

枝分かれや曲がっている部分には

繊維構造を複雑に絡めています。

傾斜地に立つ樹木は、

根元部分が曲がっていますが、

日本では

「あて材」といってとても丈夫で、

小屋組みに虹梁として

活用しているほどです。

まるで木材の研究者のように、

上手に木材を活用しているのです。

本日はこれまでです。

おうちのはなしからでした

では、では。

「家づくりを通じて、

ご家族が幸せになるお手伝いをする」

私の使命です。