家づくりこぼれ話!

こんにちは 

建物と土地とお金のプロ菅原です。

日本の「木の文化」と家

世界遺産と私たちの住まい

寺社建築だけではなく、

古民家として残されている建物でも、

世界に特有の

木組みの技術を使って建てられ、

日本は「木の文化」と

いわれています。

そして現代の

新築の戸建て住宅でも、

多くは木造住宅を

守り続けています。

日本の世界遺産を通じて、

身の回りの住まいにある

日本の「木の文化」を感じながら

暮らしてみましょう。

「富岡製糸場」とクワ

2014年に

世界文化遺産となった

富岡製糸場は、

日本の絹産業の中心でした。

産業としての世界遺産としては

石見銀山と並び、

近代遺産としては

負の遺産である

原爆ドームと並びます。

富岡製糸場と

絹産業遺産群のなかで、

数々の物語も

生まれてきました。

日露戦争で買ったもの、

当時世界一となった絹生産の

収益があったからです。

この産業を支える絹の生産には、

養蚕が欠かせません。

製紙は工場でできても

繭は工場ではなく、

養蚕農家の2階で

「おかいこさま」と呼び、

家族と同じように

飼われていました。

1階の囲炉裏の火の熱を利用して、

蚕を育て繭を生産していました。

絹産業は

熱エネルギーも利用した、

いわば繭の家に

支えられていたのです。

そして蚕が育つには、

クワの葉が必要です。

クワは果樹でもあり、

漢方薬にもなる

用途の多い身近な樹木です。

硬くてしっかりしたクワ材は

琵琶などの弦楽器に使われ、

杖にすれば

高級品となります。

今ではすっかり樹脂や

アルミになってしまいましたが、

よく使われていたのは

襖の桟です。

光沢がなく本物の木の質感がある

襖桟に出会ったら、

ほんとうに伝統的な格式の高い

建物であることがわかります。

こうして世界遺産を

振り返ってみても、

日本の「木の文化」を

感じることができ、

身近にある適材適所の木材にも

愛着を感じます。

世界遺産を意識しながら、

住まい文化を愉しみ、

住まいづくりの夢を描くのも

良いのではないでしょうか。

本日はこれまでです。

おうちのはなしからでした

では、では。

「家づくりを通じて、

ご家族が幸せになるお手伝いをする」

私の使命です。