家づくりこぼれ話!
こんにちは
建物と土地とお金のプロ菅原です。
鉄よりも強い木
知らなかった!木材の意外な強さ
近年、さまざまなところで
木造のビルが建てられ始めています。
決して新しい木材が
生まれているわけではなく、
木材の強さが
見直され始めているのです。
でも、
鉄よりも木のほうが強い
というと意外に思う人が
多いのではないでしょうか。
今回は、
木材の本当の強さを知るお話です。
まず、鉄の棒と木の棒を
叩き合わせたら
どうなるか想像してみてください。
誰もが木の棒が傷つき、
下手をすれば折れてしまうと
考えるでしょう。
そして、
おそらく鉄は無傷です。
このようなイメージから、
鉄のほうが木よりも強いと
考える人が多いと思います。
それは当然のことです。
では、
3匹の子ブタの家で考えたのと
同じように、
鉄と木のそれぞれの重さを
考慮に入れた強度を
考えるとどうでしょうか。
このことを理解するために、
3匹の子ブタに変わって、
次に登場してもらうのは
ピノッキオです。
丸太からつくられた木の人形の
物語は知られています。
ちょっと不真面目なピノッキオは
よく嘘をつきます。
そして嘘をつく度に、
鼻がズンズンと伸びてゆきます。
ピノッキオの「ピノ」とは、
イタリア語の「松」という意味です。
そこで比較するために、
「鉄」を表すフェロッキオという
鉄の人形にも登場してもらいましょう。
ピノッキオとフェロッキオには、
それぞれ寝ころんで顔を上に向けて
嘘をつき続けてもらいましょう。
ズンズンと鼻が伸びてゆくと、
それだけ鼻は重たくなります。
やがて、自分の鼻の重さに
耐えられなくなって根本のところで
押しつぶされてしまいます。
圧縮強度の限界に達する重さになるほど、
鼻が長く伸びたのです。
次に2人には鼻を下に向けて
嘘をつき続けてもらいましょう。
やはり同じように、
自分の鼻の重さに耐えられなくなって
ちぎれてしまう瞬間がきます。
引張強度の限界となる長さに
なったのです。
もちろん、同じペースで
鼻が長くなっていることが前提です。
では、
どのような順序で、
ピノッキオとフェロッキオの鼻は
限界に達するのでしょうか。
それがちょうど、
鉄と木の重さに対する
強度の比較になります。
最初は、上を向いた
フェロッキオの鼻が曲がります。
計算上ではフェロッキオの鼻は、
450mまで伸びて、
根元の圧縮強度が
重さに耐えられなくなったのです。
次に限界に達するのも、
フェロッキオです。
下を向いた鼻は、
およそ500mで
ちぎれることになります。
一方、ピノッキオの方も、
やはり上を向いた鼻がつぶれます。
それの長さは、
なんと2200mを超えてから
ようやくちぎれます。
ピノッキオとフェロッキオの鼻では、
ピノッキオの方がずっと強いのです。
つまり重さに対する強度では、
計算上では木の方が
鉄よりも強いということです。
ちょっとイメージが
変わるのではないでしょうか。
おうちのはなしからでした
では、では。
「家づくりを通じて、
ご家族が幸せになるお手伝いをする」
私の使命です。