家づくりこぼれ話!
こんにちは
建物と土地とお金のプロ菅原です。
住まい文化の栞
オランダ人の発明
江戸時代に長崎出島を通じて、
日本が西欧社会と
つながっていたのは
オランダでした。
通詞は蘭学を学び、
オランダ語で話していました。
当時のオランダは
世界にも名をはせる
有数の国でした。
オランダといえば
風車で水を汲みだし
大規模な干潟の開拓で
有名ですが、
その干潟は泥炭層で、
薪ほどではありませんが
燃料になります。
遠い山間部の森林から
薪を調達しなくても
エネルギーを確保でき、
しかも開拓された土地を
農業地として活用できます。
イギリスで
石炭を利用する
産業革命が起きる前夜に、
オランダの
黄金時代があったのです。
その覇権は極東の日本にまで
届いていたのです。
その当時の
オランダの家族の姿が、
他国の旅行者によって
残されています。
夫婦とその子供だけが住む
小さな家を個人で所有して
暮らしていたというのです。
そして、
「オランダ人は子どもと家庭と庭の
3つを大切にしている」
と記されています。
子どもを家族の中心とした
家庭があり、
開拓した土地に小さな家を建て、
庭で花を育てて
暮らしていたのです。
その頃のフランスや
イギリスなどの風潮では、
子どもは厄介者で、
大人としての分別を
教え込むまでは
表に出すことはなく、
厳格に管理するのが通例でした。
それに対してオランダでは、
いわゆる現代の核家族のような
居住形態が生まれていたのです。
このオランダの
ライフスタイルが、
家の中に
プライベートルームを
生み出すことになります。
そしてそれは、
逆にファミリールームにも
通じます。
食事や仕事、
そして就寝という
行動の空間区分から、
個人の部屋と家族の部屋
という家の
大発明につながります。
日本に核家族化と
リビングダイニングのある家が
建てられるようになるのは、
数百年後、
昭和の後半になってからです。
おうちのはなしからでした
では、では。
「家づくりを通じて、
ご家族が幸せになるお手伝いをする」
私の使命です。