家づくりこぼれ話!
こんにちは
建物と土地とお金のプロ菅原です。
太陽光発電について
クローズアップ現代に寄せられた
気になるギモンに専門家が答えています。
質問に回答していただいたのは、
建物の断熱や省エネが専門の
東京大学大学院工学系研究科建築学専攻の
前真之准教授です。(引用文を記述します)
Q、耐震性については
いかがでしょうか?
「通常の民家は
コストを削減するために
最低限の耐震強度で
設計していることが多いだろうから、
後付けで設置したら耐震性に
問題が出ることも多そうに思う」
A.家を新築する場合には、
太陽光パネルの搭載を前提に
構造計算を行うので、
耐震性能は十分に確保できます。
問題は既存住宅に
後載せする場合ですね。
1981年以降に建設された住宅には
「新耐震基準」が適応されており、
一定の耐震性能を持っているので、
太陽光を後載せしても
大きな問題はないと思われます。
太陽光パネルの面積1㎡あたりの
重量は10~15㎏程度ですが、
これは雪が5~7㎝程度積もった
重さにすぎません。
瓦は同50~60㎏もあるので、
太陽光パネルはずっと軽いのです。
ただし、
住宅の多くは南側に窓が多く
壁が少ないため、
建物の重心に対して
剛芯(建物の強さの中心のこと)がずれる
「 偏心」となり
耐震性が低下しがちです。
南側の屋根に
太陽光パネルを載せると
この偏心が悪化する
リスクがあります。
自治体などが
耐震診断をしているので、
専門家に見てもらって
判断してもらい、
必要に応じて
耐震補強を実施すると良いでしょう。
重たい瓦を、
同5~6㎏と軽量な金属葺きに
替えることで、
耐震性を改善しつつ太陽光を
後載せすることが十分可能です。
新築着工が減少する中、
既存住宅の省エネ普及は重要です。
耐震診断と補強、
断熱改修および太陽光発電の
後載せを一度にまとめて
進めていくことが求められます。
以下のパンフレットも
参考にしてください。
*参考資料
省エネ×耐震リフォーム
~同時に行う省エネ・耐震リフォームのススメ~
(一般財団法人日本建築防災協会HPより)
本日はこれまでです。
NHK地球のミライからでした
では、では。
「家づくりを通じて、
ご家族が幸せになるお手伝いをする」
私の使命です。