家づくりこぼれ話!
こんにちは
建物と土地とお金のプロ菅原です。
地球環境に貢献する家
日本の住宅には、
たくさんの木が使われています。
こうした木材の多くは、
自然の中で育ち、
伐られて使われるものです。
地球環境を
破壊しているようにも思えますが、
逆に上手な使い方をすれば、
地球環境の保護に
大きく貢献することができます。
木造住宅と地球環境の関係を
研究してみました。
家に蓄えられたCO2量
では、実際に家には、
どれだけの炭素量が
蓄えられているのでしょうか。
一般的な住宅では、
およそ23.7㎥の木材が
使われているといわれます。
量として最も多く使われているのは、
梁などの横架材です。
下の階に有効な空間を作り
床を支えるためには、
それなりに大きな材を
必要とします。
横架材の割合は、
1棟の家のおよそ35%に当たります。
その次に柱が17.3%あります。
他に土台や小屋組みなど、
基本的な家の骨組みである
スケルトン部の合計が65%を占め、
約15㎥ほどあります。
これらの木材のほとんどは、
家が建っている間は
残されてゆくものです。
その他は
間仕切り壁や下地材などです。
この1棟に使われている木材には、
CO2に換算してどれくらいの量が
含まれているのでしょうか。
23.7㎥の木材は、
比重から重さが分かります。
木は水よりも軽く、
樹種によっても比重は違います。
スギは軽く、
マツは少し重たくなります。
ヒノキ程度の比重0.4とすれば、
23.7×0.4=9.48トン
木材の成分の中で半分が炭素です。
9.48÷2=4.74トン
この炭素量から、
CO2の量に換算すると、
4.74トン×(44/12)=17.38トン
1棟の家には、
17トンものCO2を
取り込んだ結果なのです。
この量は、
1ヘクタールの水田が
1年間に取り込むCO2量と一緒です。
1ヘクタールは
100メートル四方ですが、
身近な小学校のプールで数えれば
30箇所分となります。
水田よりも
CO2を固定する能力が高いスギであれば、
プール8つ分の広さのスギ林に
相当します。
家を守り続けることは、
これだけの林を
守り続けることと同じことなのです。
おうちのはなしからでした
では、では。
「家づくりを通じて、
ご家族が幸せになるお手伝いをする」
私の使命です。