家づくりこぼれ話!
こんにちは
建物と土地とお金のプロ菅原です。
住まい文化の栞
新しい町
伝統的建造物保存地区が特定され、
約3万件の建造物や
環境が保存されています。
日本の文化を守るために、
文化庁によって
保護されているものです。
伝統的であるということは
歴史があることであり、
自然はもちろん
人的な理由で壊されるという危機を
乗り越えてきたものです。
しかし、
千年に一度という
能登半島地震にあって、
伝統的建造物にも
大きな被害が発生しました。
能登半島の北側では、
漁港が陸地となるほど
地面が隆起した地殻変動でした。
まさに、能登半島が
こうして生まれてきたという一部を、
現代の私たちが
目の当たりにしているのです。
想定外の地震であったことは
間違いありません。
伝統的な文化財も失われたことを
悲しむしかありません。
被災者にとっては、
日々の生活の再建も見通せない中、
文化財だからと特別に
嘆く状況にないことも理解できます。
それでもなお、
大きな目標をもって
復興を目指してほしいという
気持ちもあります。
ドイツのフロイデンベルクの街は、
300年続いた街並みを
大火で失うことに見舞われました。
しかし、
その街並みを愛していた住民たちは、
元の姿のままに復興する道を選びました。
そして、
その復興からさらに350年を経て、
今の私たちが街の姿を
見ることができます。
もしかしたら、
その時の復興以上に、
現代の電化や情報化、
そして交通の変化の波のほうが
大きいかもしれません。
でも街並みは、
失われていません。
日本のどこの駅前に行ってもある
紋切り型の再開発の街に
生まれ変わるのではなく、
この震災を忘れないためにも、
伝統的な建造物の街として
生まれ変わることを、
個人的には願うばかりです。
おうちのはなしからでした
では、では。
「家づくりを通じて、
ご家族が幸せになるお手伝いをする」
私の使命です。