家づくりこぼれ話!
こんにちは
建物と土地とお金のプロ菅原です。
死ぬことが持続すること
サステナビリティを考えるのに、
自然の仕組みほど
感心させられることは
ありません。
自然の中では、
あきることのない繰り返し、
永遠とも思える持続が
行われています。
中には、
樹木の落葉のように、
一見、生命が絶たれているかのように
感じる仕組みもあります。
私たちの身体も、
新陳代謝によって
細胞のレベルでは、
分裂と死を繰り返しています。
こうした自然死は
アポトーシスと呼ばれます。
ところがこの自然死を
忘れてしまった細胞が
体内にできると、
増殖しても消えてなくならない
細胞になってしまいます。
それが癌です。
癌細胞にアポトーシスを
思い出させてあげるのは、
癌治療法開発の
大事な戦略のひとつです。
同じように樹木の場合も、
自然死を
上手に活用することによって、
じつは長い寿命を
獲得できるようになっています。
動物のように動き回らないので、
植物は動物ほどの
エネルギーを必要とはしません。
しかし樹齢が
数十年~百年ともなれば、
これらの細胞が
全て生きてゆくためには、
相応のエネルギーを
必要とします。
そこで、
樹木は表皮のすぐ内側で
成長を続け、
芯の部分から
生命活動は停止されているのです。
木は伐られても生きている
といわれますが、
森で生きている立木は、
その中心部は死んでいるのです。
しかし
生命活動を止めた有機物は、
そのままでは腐食してしまいます。
そこで樹木は、
死んだ部分を腐ったり、
虫に食べられたりしない成分を
含ませます。
樹木の芯が赤身を帯びているのは
このためです。
森で見つけた立木の切り株に、
青カビも生えない
赤身の強さを見つけました。
死ぬことによって
長持ちする仕組みが、
この切り株に見ることができます。
おうちのはなしからでした
では、では。
「家づくりを通じて、
ご家族が幸せになるお手伝いをする」
私の使命です。