家づくりこぼれ話!

こんにちは 

建物と土地とお金のプロ菅原です。

住まい文化の栞

日本へのあこがれ

世界的な

家庭用日用品のメーカーである、

P&Gの「G」は、

創業者の一人である

ギャンブル氏の頭文字です。

事業を大成功させた後、

ロサンジェルスの郊外に

自邸を建てて暮らしていました。

この家は、

米国の重要な歴史的建造物

としても登録され、

大切に保管展示されています。

この家の中に入り、

インテリアの空気に

包まれていると、

じつはとても日本的な

雰囲気になります。

それもそのはず、

当時のアメリカの万博で

建てられた日本建築に

影響されて、

ギャンブル氏は

日本の文化をテーマにして

デザインを進めていました。

玄関のステンドグラスは

能画を思わせる

松の風景になっていて、

各部屋はそれぞれに

木材の種類を

テーマとして変えながら

つくられています。

また、

床の間や長押のおさまりも、

デザインとして

採用されています。

この建築に

携わった建築家が、

グリーン・グリーン兄弟

なのですが、

残念ながら

2人が日本に来て学んだ

記録はありません。

ですから、

施主の要望にこたえるために、

多くの写真や図面を見ながら、

アメリカの地で

四苦八苦していたに

違いありません。

もしかしたら、

時には中国建築の資料も

混じっていたのではないかと

思わせる部分もあります。

グリーン兄弟を動かした

ギャンブル氏が、

日本のデザインに

あこがれていたことは、

ベットルームのデザインに

表れています。

収集していた

日本刀の鍔のデザインを、

インテリアの中に

取り入れているのです。

鍔に描かれた梅の模様や、曲線を、

ベットルームの壁の模様や、

照明器具に

再現しているのです。

異国の文化というのは、

自分たちにはないものを

持っているので、

とても印象深く

感じるものです。

私たち日本人のほうが、

もっと日本的なものに

自信をもって、

家をデザインすることが

大切なのかもしれません。

本日はこれまでです。

おうちのはなしからでした

では、では。

「家づくりを通じて、

ご家族が幸せになるお手伝いをする」

私の使命です。