家づくりこぼれ話!

こんにちは 

建物と土地とお金のプロ菅原です。

住まいと文化の栞

住民と民主主義

いかにも難しそうな

タイトルですが、

20世紀の偉大な建築家の一人である、

フランク・ロイド・ライト

の言葉です。

大恐慌を挟んで

アメリカで活躍し、

日本でも

帝国ホテルを設計するなど、

世界に多くの建築物を

残しました。

日本通であることも

知られていて、

日本の桂離宮も訪れ、

浮世絵にも造詣が

深かったといいます。

フランク・ロイド・ライトは

住宅の設計も

とても大事にしていて、

仕事がないときには、

住宅の設計図をせっせと描き、

売っていたそうです。

そのフランク・ロイド・ライトが

住宅の4つの原則を残しました。

解釈に難しいような言葉で

つづられていますが、

その4番目が

タイトルの上げた

「民主主義」です。

果たして

何を伝えたかったのでしょうか。

昨今は、

「分断」という言葉が

多く聞かれます。

アメリカはその最たるもので、

分断の民衆が

それぞれデモを行っています。

しかし、

デモを自由に行うことができるのは、

民主主義であることに

ほかなりません。

中国やロシアではできません。

これが実現される

もうひとつの側面は、

相手のことを認め

理解することです。

これを無視して一方的に主張し、

やがてエスカレートして

暴徒化すると、

民主主義は

失われてしまいます。

住宅は否応もなく、

ひとつの個性が

表現される場になります。

この自由を奪い取っては、

住宅の魅力はなくなります。

一方で、

住宅は街の中の

大切な構成要素のひとつであり、

街の価値にも影響を与えます。

つまり

自分だけの考えを

主張することは、

民主的ではありません。

この考えが

フランク・ロイド・ライトに

通じているか否かはわかりません。

しかし、

住宅を設計する難しさは

「民主主義」という

絶妙の中にあるように思えます。

本日はこれまでです。

おうちのはなしからでした

では、では。

「家づくりを通じて、

ご家族が幸せになるお手伝いをする」

私の使命です。