家づくりこぼれ話!
こんにちは
建物と土地とお金のプロ菅原です。
住まいの熱中症対策について
4月24日から
「熱中症特別警戒アラート」
の運用が始まりましたね。
以前から「熱中症警戒アラート」は
運用されていましたが、
より深刻な健康被害が
発生する場合に備え、
一段上の
「熱中症警戒特別アラート」
が新たに創設されました。
名古屋工業大学などのチームが行った
シミュレーションによると、
2,040年に世界の平均気温が
産業革命前より
2℃上昇すると仮定した場合、
東京・大阪・愛知の3都府県で、
10年代とくらべて
熱中症による救急搬送者の数が
倍増すると試算されたそうです。
そういえば、
熱中症の発生場所のうち、
最も多いのが
「住居(敷地内全ての場所を含む)」だとか。
そこで今日は、
住まいの熱中症対策についてお話しします。
住まいの熱中症対策
■温度と湿度を管理する
断熱性が高い住まいだと、
外の熱を室内に取り込まない分、
温度管理がラクになりますし
冷房代も節約できます。
断熱窓、断熱カーテン、
すだれなどを活用して、
28℃程度の室温を維持しましょう。
なお、
湿度が高い状態が続くと、
汗が蒸発しにくくなるので
体温を下げにくくなります。
湿度65%以上になると
熱中症のリスクが高まるので、
40~60%を目安に調湿しましょう。
雨の日や
洗濯物を室内に干している時は、
特に注意しましょう。
■入浴
お湯に浸かると、
冷房による夏冷えの解消にも
役立ちますし、
サラサラとした良い汗をかける
身体づくりも期待できます。
ただし、
41℃以上の熱いお湯は
熱中症や不整脈のリスクがあります。
37~39℃のぬるま湯で、
ゆっくりと身体の芯まで温めましょう。
とはいえ、
汗をかける身体づくりは
一朝一夕にはできません。
普段、シャワーで済ませているなら、
今のうちからお湯に浸かる習慣を
つけておきたいですね。
(入浴前後の水分補給をお忘れなく!)
■睡眠
熱中症の約4割は
夜間に発症していると言われています。
睡眠不足は熱中症のリスクを
高くする可能性があるので、
・外の物音や侵入犯罪を気にせず眠れるよう、
就寝時は窓を閉める
・エアコンや除湿器で寝室の環境を整える
・扇風機を使う場合、風を身体に直接当てない
・できるだけ暗くする
・真っ暗が怖い場合、
間接照明やフットライトで優しく照らす
などの方法で、睡眠環境を整えましょう。
就寝前後の水分補給は
熱中症予防に役立ちます。
枕元に常温の水を置いておくと、
夜中に喉が渇いた時も安心です。
■窓と庇(ひさし)
窓の大きさや位置を工夫すると、
太陽の熱を取り込む量を調整できます。
庇の出幅や角度を工夫すると、
夏の日差しだけを遮ることもできます。
どちらも、
初めての家づくりでは
ピンと来ないかもしれません。
そんな時は、
担当者や設計者と相談して、
新居での暮らし方に合う方法を
探したいですね。
では、では。
「家づくりを通じて、
ご家族が幸せになるお手伝いをする」
私の使命です。