家づくりこぼれ話!
こんにちは
建物と土地とお金のプロ菅原です。
木という材の魅力
木材を上手に
使いこなすための知恵
木材は欠かせない資源です。
あって当然のものと考えますが、
木材のことは知らないままに
すませてしまうことも
多いようです。
現代になって木材の扱い方も
意外と進化しています。
そして知るほどに
魅力的な木材の秘密に迫ってみました。
赤身と白太
前の表の中で、
耐朽性には心材とかかれています。
木材には心材と辺材があります。
木材の断面にある
年輪を見てください。
それだけでも、
木材のことがよくわかります。
文字通り
中心部に近いところが心材で、
樹皮に近いところが辺材です。
多くの樹木は心材に赤みを帯び、
辺材は白っぽくなっています。
ですから心材や辺材は、
赤身や白太とも呼ばれます。
樹木は毎年、
年輪を重ねて大きくなりますが、
樹皮のすぐ裏の辺材部分で
成長しています。
当然、心材の赤身は、
昔成長した部分ということです。
この赤身部分、
じつは樹木は生命活動を
停止させています。
というのも、
活動を維持しようと思えば、
それなりに水分や栄養素など、
生存のための維持が
必要となるからです。
大きく育つ樹木にとっては、
それは大変な
エネルギーになってしまうのです。
でも生物は
生命活動を停止させると、
朽ちてしまいます。
そうならないように、
心材部分には安定した物質を
生成するのです。
その代表がリグニンという物質で
赤身の色となります。
このリグニンのおかげで、
土中から腐らずに発掘されるほど
木材は丈夫なものになります。
じつは、
このリグニンの化学式を分析すると
ダイオキシンと似ています。
人間が生み出す
ダイオキシンは猛毒ですが、
自然が生み出す
ダイオキシンは無害です。
どちらも分解しにくい物質で、
一部のバクテリアしか
分解できません。
このように、
樹木は自ら死ぬという
生存戦略をとっている生物です。
よく、木は生きている
という人もいますが、
それは調湿などの
呼吸をしていることを指しています。
無機質材の
土塗り壁や珪藻土の壁が、
生きているといわれるのと同様です。
気が赤身の部分で
死を選ぶことによって
獲得している心材耐朽性には、
このような樹木の
生存戦略が背景にあります。
おうちのはなしからでした
では、では。
「家づくりを通じて、
ご家族が幸せになるお手伝いをする」
私の使命です。