家づくりこぼれ話!

こんにちは 

建物と土地とお金のプロ菅原です。

竪穴住宅テクノロジー

縄文時代の竪穴式住宅は、

古代日本の、

住居形式として知られていますが、

アイヌの住宅であるチセとして

100年ほど前まで、

実際に使われていました。

ところが、

これらの住居が持つ先進性は、

現代の住居技術にも

負けないところがあるといえば

信じられますでしょうか。

アイヌのチセや、

縄文時代の家の両者が持つ共通点は、

自然環境に対する知恵と適応力です。

共通する以下のような点から、

明らかになります。

まず、

両者とも地面を掘ることで

地中の温度を利用して

快適な居住空間を提供していました。

現代でも、

ヒートポンプの技術を使って

地中の温度を利用する

テクノロジーもありますが、

地中に保存された冬の暖かさと

夏の涼しさを

上手に活用しているのです。

また、

雪の断熱も活かされていました。

縄文時代の住宅の屋根は

草や茅で厚く葺かれていて、

室内の温度を安定させる役割を

果たしていました。

アイヌのチセは

雪の厚い地域にあって、

熱い屋根の上に積もった雪が

さらに断熱性を高めます。

現代においても、

夏と冬で断熱性能の

異なる住居はありません。

これだけ断熱性能の向上が

求められているにもかかわらず、

この効果を、

最も発揮するであろう冬に、

断熱性を高める家が、

2000年以上も前にあったのです。

この点においては、

現代よりも先進であったと

考えてもおかしくありません。

古代の日本人たちは、

地域の自然環境や

資源を利用しながら、

快適な居住空間を実現するために

知恵を絞っていたのです。

そして、

三内丸山遺跡では

1000年もの長い期間、

同じ集落に住み続けていた痕跡が

残されています。

農耕生活が実現するまでは

安定していなかったと

考えられていた時代から、

快適な生活をおくるために

住宅技術を鍛えていたのです。

本日はこれまでです。

おうちのはなしからでした

では、では。

「家づくりを通じて、

ご家族が幸せになるお手伝いをする」

私の使命です。