家づくりこぼれ話!

こんにちは 

建物と土地とお金のプロ菅原です。

ジェボンズのパラドックス

住宅の断熱性向上は、

脱炭素に向けた重要な

取り組みのひとつです。

高度な断熱により、

エネルギー消費量を減らし、

地球環境に与える負荷を

軽減できるはずです。

しかし、この取り組みが

過剰なエネルギー使用によって

逆効果になることもあることを

ご存じでしょうか。

それが

「ジェボンズのパラドックス」

といわれる現象です。

ジェボンズは

19世紀のイギリスの経済学者で、

エネルギー経済学の分野での貢献で

知られています。

彼の著書の中では、

石炭の効率的な利用について論じ、

燃料の効率的な使用が

むしろ燃料消費を増価させる可能性を

提唱しました。

これまでの薪よりも、

エネルギー効率が高いので、

少ない材料で済むかと思えますが、

便利さゆえに多数が使えば

結果としてエネルギー消費量は

増えてしまいます。

これが後に

「ジェボンズのパラドックス」

として知られるようになります。

省エネの取り組みや

高効率が快適性を生み出し、

結果として

使用時間が増加することで

エネルギー消費量を

増やす可能性があります。

この他にも、

「レ―バンスの逆説」や

「ホットリロード」といった説もあり、

技術の進歩が

新たなエネルギー需要を生む

可能性を示唆しています。

このパラドックスを考えると、

ライフスタイルにおける

住まい方こそが、

省エネ効果を

最大化する鍵になりそうです。

断熱性が上がったからといって

エアコンの活用を

減らさなければ変わりません。

他にも、

省エネ家電の選択や

節電習慣の醸成など、

日常生活の中での工夫が

大きな影響を与えます。

ただ省エネ化した住宅に

するだけではなく、

ライフスタイル全体を

見つめなおすことが伴わなければ、

社会の脱炭素は

実現しないのです。

現実に、

国も推進して省エネ住宅が

増えているはずなのに、

炭素排出量の減少は

現実できていません。

効果的な省エネと

持続可能なライフスタイルの

両立こそが、

地球環境への貢献となるのです。

本日はこれまでです。

おうちのはなしからでした

では、では。

「家づくりを通じて、

ご家族が幸せになるお手伝いをする」

私の使命です。