家づくりこぼれ話!

こんにちは 

建物と土地とお金のプロ菅原です。

エコハウスについて

建物の断熱や省エネが専門の

東京大学大学院工学系研究科建築学専攻の

前真之准教授が解説しています。(引用文を記述します)

Q,断熱の省エネ効果は

たいしたことない?

A、

断熱に加えて、暖房機の日射取得や

エアコンの運転効率を

高める工夫も必要

バランスよく設計された

エコハウスでは、断熱による

暖房の省エネ効果は圧倒的

断熱に関する国土交通省の

試算は不可解で、

省エネ効果を小さく見積もっている

可能性が高いと指摘する

前真之・東京大学大学院准教授。

今回は、

そのウソの原因を明らかにし、

断熱のホントの力を明らかにする。

国交省の試算はηAHのマジック

前回話題にした国交省試算は、

当然WEBプロの計算に

基づいている。

試算で断熱の効果が

小さく評価される理由の1つは、

上位等級の日射取得率ηAH

「不利」に設定したためと

推測される。

2021年に公表された

国交省試算の暖房エネルギー消費量の

値に合うようにηAHを

推定してみた。

すると、

断熱等級5では

4.8と大きな値になる一方で、

等級6では3.0、等級7では2.4と

小さめの値になった。

等級6・7では、

日射取得が少なくなるよう

設定したため、

熱損失の削減と

熱取得の低下が相殺され、

断熱の熱負荷削減効果がスポイルされて

しまったというわけだ。

その後2023年10月に

等級5の誘導仕様基準を公開する際、

ηAHを3.0に引き下げたため、

こちらも日射熱取得が減少して

省エネ効果が

低下したものと考えられる。

断熱の省エネ効果をスポイルする、

もう1つの要因が

「エアコンの低負荷・低効率運転」

である。

エアコンのエネルギー消費量は、

暖房熱負荷をその効果で

除したものとなる。

WEBプロでは

エアコンの効率について、

実際の挙動を基に、

中負荷領域では高く、

高負荷・低負荷領域では

低くなると想定している。

断熱強化により

暖房熱負荷を減らしても、

エアコンが

低負荷・低効率運転に陥ると、

消費電力量が削減できなくなる。

国交省試算でも、

上位の断熱等級ほど

エアコンの平均効率が

低くなると評価されてしまっている。

本来は、

熱負荷の低下に合わせて

コンパクトな容量のエアコンを

選定することが重要だ。

しかし、

WEBプロでは床面積に応じて

一意に容量が決まってしまい

調整できない。

本日はこれまでです。

NIKKEI  ARCHITECTUREからでした

では、では。

「家づくりを通じて、

ご家族が幸せになるお手伝いをする」

私の使命です。