家づくりこぼれ話!

こんにちは 

建物と土地とお金のプロ菅原です。

エコハウスについて

建物の断熱や省エネが専門の

東京大学大学院工学系研究科建築学専攻の

前真之准教授が解説しています。(引用文を記述します)

Q,断熱の省エネ効果は

たいしたことない?

A、

断熱に加えて、暖房機の日射取得や

エアコンの運転効率を

高める工夫も必要

バランスよく設計された

エコハウスでは、断熱による

暖房の省エネ効果は圧倒的

断熱に関する国土交通省の

試算は不可解で、

省エネ効果を小さく見積もっている

可能性が高いと指摘する

前真之・東京大学大学院准教授。

今回は、

そのウソの原因を明らかにし、

断熱のホントの力を明らかにする。

断熱の省エネ効果は圧倒的

論より証拠。

断熱のポテンシャルを

最大限引き出しているエコハウスの

ホントをお目にかけよう。

暖房負荷の低減を徹底し、

エアコン1台で

全館連続空調を行っている

栃木県周辺の

戸建て住宅5件について、

エアコンの夏期(冷房)と

冬季(暖房)、

その他の

エネルギー消費量について、

WEBプロの基準値と

設計値、そして実績値を比べた。

暖房のエネルギー消費量は、

断熱等級4を想定した

WEBプロ基準値と比べて、

等級6と7の間のUA値を反映した

WEBプロの設計値は

大きく減少している。

しかし実績値は、

設計値からさらに6割以上と

大幅な削減を実現。

その他の

給湯・照明・家電に比べて、

目覚ましい値にまで

抑えられている。

まさに

「圧倒的じゃないか、断熱の力は」

なのだ。

断熱は、

新築時にしっかり行うのが

最もコスパが良い。

断熱の省エネ効果を

過小に評価したウソを塗り重ね、

高断熱住宅を

ストックしていく努力を

怠ってきた国交省と

住宅供給事業者の責任は

極めて重い。

そのツケは、

国民に寒さと暑さと

電気代として、

先々まで

重くのしかかるのだから

いたたまれない。

「断熱等級5で十分」

などという言説に惑わされず、

未来の世代に恥ずかしくない

性能を確保することを。

住宅実務者には期待したい。

熱損失(支出)を減らすとともに

日射熱取得(収入)を増やして

暖房熱負荷を確実に削減しつつ、

エアコンを高効率で運転できるよう

工夫することは、

実際のエコハウス設計においても

極めて重要だ。

WEBプロの計算自体は

基本的に正しい。

問題なのは、

試算時の条件が

きちんと開示されておらず、

エアコンの容量最適化の工夫を

反映できないことである。

断熱が真価を発揮するためには、

バランスの取れた設計が

不可欠なのだ。

暖房のエネルギー消費量を

確実に減らす方法を

まとめておこう。

まずステップ1で、

漏気や換気も含めて建物全体の

熱損失を確実に減らす。

ステップ2では、

冬の日射取得を増やし、

暖房熱負荷の削減を徹底する。

ステップ3は、

エアコンの最適化。

高断熱化しても各部屋に

エアコンを配置したままだと、

極端な低負荷・低効率運転となって

電気を無駄に消費してしまう。

家全体を

1∼2台のエアコンで空調すれば

中負荷・高効率で運転でき、

大きな省エネ効果を発揮できる。

前回話題にした国交省試算は、

当然WEBプロの計算に

基づいている。

試算で断熱の効果が

小さく評価される理由の1つは、

上位等級の日射取得率ηAH

「不利」に設定したためと

推測される。

2021年に公表された

国交省試算の暖房エネルギー消費量の

値に合うようにηAHを

推定してみた。

すると、

断熱等級5では

4.8と大きな値になる一方で、

等級6では3.0、等級7では2.4と

小さめの値になった。

等級6・7では、

日射取得が少なくなるよう

設定したため、

熱損失の削減と

熱取得の低下が相殺され、

断熱の熱負荷削減効果がスポイルされて

しまったというわけだ。

その後2023年10月に

等級5の誘導仕様基準を公開する際、

ηAHを3.0に引き下げたため、

こちらも日射熱取得が減少して

省エネ効果が

低下したものと考えられる。

断熱の省エネ効果をスポイルする、

もう1つの要因が

「エアコンの低負荷・低効率運転」

である。

エアコンのエネルギー消費量は、

暖房熱負荷をその効果で

除したものとなる。

WEBプロでは

エアコンの効率について、

実際の挙動を基に、

中負荷領域では高く、

高負荷・低負荷領域では

低くなると想定している。

断熱強化により

暖房熱負荷を減らしても、

エアコンが

低負荷・低効率運転に陥ると、

消費電力量が削減できなくなる。

国交省試算でも、

上位の断熱等級ほど

エアコンの平均効率が

低くなると評価されてしまっている。

本来は、

熱負荷の低下に合わせて

コンパクトな容量のエアコンを

選定することが重要だ。

しかし、

WEBプロでは床面積に応じて

一意に容量が決まってしまい

調整できない。

本日はこれまでです。

NIKKEI   ARCHITECTUREからでした

では、では。

「家づくりを通じて、

ご家族が幸せになるお手伝いをする」

私の使命です。