家づくりこぼれ話!
こんにちは
建物と土地とお金のプロ菅原です。
エコハウスについて
建物の断熱や省エネが専門の
東京大学大学院工学系研究科建築学専攻の
前真之准教授が解説しています。(引用文を記述します)
Q, ラベル表示で省エネ住宅が選ばれる?
A、
:「省エネ性能表示制度」が始まったが、
販売・賃貸事業者の努力義務止まりで
実効性に疑問
:ラベルの目玉「目安光熱費」は燃料単価が
実態と合わず、余剰受電分も無視するなど
問題だらけ
新たな「省エネ性能表示制度」が
2024年4月に始まった。
省エネ・断熱性能ラベルに
示すものだ。
高性能住宅を選びやすくなると
期待されるが、
東京大学大学院の前真之准教授は、
「問題だらけ」と指摘する。
欧州から20年近く遅れて、
日本でもようやく建築物の
「省エネ性能表示制度」が始まった。
住宅の省エネ・断熱性能が、
「省エネ性能ラベル」
に表示されるのは、
消費者からすれば
判断材料が増えて喜ばしい。
だが期待とは裏腹に、いつも通り(?)
問題だらけなのが実態だ。
1つは「表示義務の対象」の問題。
今回の対象は、
新築の分譲戸建て住宅やマンション、
賃貸住宅などに限定される。
しかも、
販売・賃貸事業者に対する
「努力義務」にとどまっており、
消費者と直接コンタクトする
仲介事業者や広告媒体事業者には
何ら義務が課されない。
そのため、
省エネ性能を計算して
ラベルを表示する住宅自体が
限られるだろうし、
ラベルがあっても
消費者まで情報が伝わらないケースが
多発すると予想される。
次に、
「表示性能値の妥当性」の問題だ。
表示が必要なのは、
星の数で表す6段階の
「エネルギー消費性能」と
7段階の「断熱性能」の2つ。
前者は、
1次エネルギー消費量基準
「BEL」(=設計値÷基準値)
の値で決まる。
国土交通省作成の
「エネルギー消費性能計算プログラム」
(WEBプロ)で算出したBELが、
太陽光発電の自家消費分を考慮して
0.5以下となれば、
最高の6つ星となる。
これは、
交通省が推進する「低炭素住宅」の定義
「省エネによる削減と太陽光発電の創エネ
(自家消費分のみ)の合計で、
1次エネルギー消費量の基準値に対して
50%以上削減」
を流用したものだ。
経済産業省が推進する
ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)
の定義
「エネルギー消費量≦太陽光発電の全発電量
(自家消費+余剰売電)」とは異なる。
そのため、
星の数からはZEHか否かを判定できず、
別の
「ZEHマーク」が必要になる。
(第三者承認が必須)。
本日はこれまでです。
NIKKEI ARCHITECTUREからでした
では、では。
「家づくりを通じて、
ご家族が幸せになるお手伝いをする」
私の使命です。