家づくりこぼれ話!

こんにちは 

建物と土地とお金のプロ菅原です。

エコハウスについて

建物の断熱や省エネが専門の

東京大学大学院工学系研究科建築学専攻の

前真之准教授が解説しています。(引用文を記述します)

Q,  ラベル表示で省エネ住宅が選ばれる?

A、

「省エネ性能表示制度」が始まったが、

 販売・賃貸事業者の努力義務止まりで

 実効性に疑問

ラベルの目玉「目安光熱費」は燃料単価が

 実態と合わず、余剰受電分も無視するなど

 問題だらけ

新たな「省エネ性能表示制度」が

2024年4月に始まった。

省エネ・断熱性能ラベルに

示すものだ。

高性能住宅を選びやすくなると

期待されるが、

東京大学大学院の前真之准教授は、

「問題だらけ」と指摘する。

太陽光の余剰売電は完全無視

目安光熱費が抱える問題の2つ目は、

太陽光発電を導入しても

考慮されるのは自家消費分のみで、

余剰売電分が無視されてしまうことだ。

地上2階建ての戸建て住宅

(床面積124.2㎡・東京6地域・都市ガス)

で試算してみよう。

まず、

従来型のガス給湯器を

自然冷媒ヒートポンプ給湯機

「エコキュート」に替えた効果が

3.7万円と非常に大きい

(戸建て住宅②から③)。

次に太陽光発電の導入効果も

4.8万円と大きいが、

余剰売電分の5.9万円が

考慮されず、

目安光熱費に表れる削減効果は

実際の半分以下にすぎない

(戸建て住宅③から④)。

断熱の効果を見ると、

やはり小幅にとどまっている

(戸建て住宅①から②、⑤から⑥)。

以前に示したように、

断熱は健康・快適な室内環境の

確保のために必須の基本性能である。

適切に計画すれば

大きな省エネ効果があるのだが、

きちんと評価されていないのだ。

ここまで述べてきた通り、

エネルギー消費性能や目安光熱費に

クエスチョンが多いのに比べ、

断熱性能の6や7は堂々と

世界に誇れる等級レベル。

しかも表示必須なのだから、

消費者にとっては、

省エネ性能ラベルで

最も頼りになる性能表示は

「断熱性能」なのだ。

検討会では

「目安光熱費に一本化すべきだ」

との意見もあったと聞くが、

断熱性能の表示が残ったのは

幸いとしか言いようがない。

「ZEH水準の誘導基準(断熱等級5)は、

上から3番目にすぎない」

という事実が広がることで、

健康・快適に暮らすことができる

分譲・賃貸住宅が

普及することを願ってやまない。

本日はこれまでです。

NIKKEI   ARCHITECTUREからでした

では、では。

「家づくりを通じて、

ご家族が幸せになるお手伝いをする」

私の使命です。