家づくりこぼれ話!
こんにちは
建物と土地とお金のプロ菅原です。
住宅ローン変動型の金利が…
三菱UFJ銀行などの大手5行は、
既存契約分に対して
10月に適用する住宅ローン変動型の金利を
約17年ぶりに引き上げました。
また、
変動型で新たに契約する方については、
三井住友などの大手3行が
金利を引き上げています。
変動型の金利を
引き上げる地方銀行も多い中、
金利を据え置いたり引き下げることで
顧客獲得を狙う銀行もあります。
住宅取得予定の皆さんは
比較検討が大変そうです。
「住宅ローン変動型の金利が…」
■金利が増えたら返済額はどうなる?
変動型の『金利』は
半年ごとに見直しが行われます。
一方、
変動型の『返済額』は
5年毎に見直しが行われます。
なお、返済額の見直しは、
元の返済額の
1.25倍の範囲内で行われます。
これを1.25倍ルールといいます。
返済額が
極端に増えないのは助かりますが、
元金と利息のバランスが心配ですね。
それに、
極端に金利が上昇して
利息が返済額を上回ったとき、
利息を支払いきれない(=未払い利息)
可能性があるのも気になります。
現在の状況では
未払い利息が発生する可能性は低いものの、
変動型のリスクとして覚えておきましょう。
■浮いたお金はどうする?
たとえば、
変動型を選んだことにより、
月々の返済額を固定型より
1万円節約できるとしたら、
その1万円をどう使いますか?
自己資金に余裕があれば、
生活費などに使っても
大丈夫かもしれません。
もしかしたら、
その分借入額を増やす方も
いるかもしれません。
しかし、
それでは変動型のメリットを活かせないし、
金利の上昇に対応できない場合が
あるかもしれません。
そこで、
活用策として検討したいのが、
・差額分を貯蓄して金利の上昇に備える
・ある程度貯まったら繰り上げ返済をする
というものです。
この方法、
あなたはどう思いますか?
■専門家に相談
以前、
今回の金利上昇についてお話しした時、
・金利がある程度上昇しても対応できるよう、
返済計画に余裕を持たせる
・ミックスローンにして、
固定金利と変動金利のメリットを活用する
・ライフプランに合わせて、適切な時期に
「固定金利→変動金利」
「変動金利→固定金利」へと借り換えをする
などの方法について
調べてみましょうと提案しました。
資金計画について
相談できる工務店もありますが、
セカンドオピニオンの意見を
聞きたい場合もあるかもしれません。
そんな時は、
FP(ファイナンシャル・プランナー)
がおススメです。
世帯の状況によっては、
弁護士などの専門家に
つないでくれることもありますよ。
■住宅取得予定者の考えは?
住宅金融支援機構が、
今後5年以内に
具体的な住宅の取得予定があり、
その際、
住宅ローンを利用する予定がある方に
調査を行いました。
それによると、
希望する住宅ローンの金利タイプは、
・変動型・・・・・・・40.1%
・固定期間選択型・・・33.6%
・全期間固定型・・・・26.3%
となっています。
また、約6割の方が、
「今後1年間の住宅ローンの金利は
現状より上昇する」
と考えているものの、
金利リスクを
「理解しているか不安」
「よく理解していない」
「全く理解していない」
と回答した割合も
6割以上を占めています。
…「全く理解していない」
という方が心配でなりません。
本日はこれまでです。
では、では。
「家づくりを通じて、
ご家族が幸せになるお手伝いをする」
私の使命です。