家づくりこぼれ話!

こんにちは 
建物と土地とお金のプロ菅原です。

玄関という文化


玄妙なるところへの関門


玄関のもともとの意味は、
「玄妙なところへの関門」
とされています。

また、
玄関に対する考え方は、
西洋と日本では大きく違うようです。

家の玄関を、
私たちはどのように
使いこなせば良いのでしょうか。

玄妙なところへの関門
さてこの玄関ですが、


古い家になるほど
玄関の意味合いは違っていました。

そもそも、
玄関の名の由来は、
「玄妙なところへの関門」
とされています。

では、
「玄妙なところ」とは
どこのことでしょうか、

そして「関門」の意義は
どこにあるのでしょうか。

「関門」とは、
関所あるいは関所の門であり、

通るのを
規制しているところです。

つまり、
外と内を仕切っている場所であり、
関門から外に出れば異国になります。

ところが、
関所というのは同時に、
ふたつの領域を結び付けている
場所でもあります。

つまり、
仕切る役割と結びつける役割が
同時にあるということです。

そして家の玄関を考えると、
関門の外は社会であり、
内が家庭となります。

おそらく、
このどちらかが
「玄妙なるところ」なのです。

玄関と縁側
ところで、
日本の伝統住宅で


玄関を語るためには、

縁側を考えないわけにはいきません。

縁側は日本的な風景として
象徴になる場所です。

玄関とは別に、
縁側から人の出入りが見られ、

また、
室内へ自然を取り込む空間としても
よく紹介されます。

内でもない外でもないこの縁側は、
文字通りに「縁」をとり持つ、

つまり「結び」の役割を
果たしている場所になっています。

同じように、
古民家には土間もあって、

家人はもちろん、


家畜と収穫された農作物が
普段から出入りしています。

この土間も、
家の外と内を結びつける役割を
果たしています。

一方、
文化財にもなる豪農や
組頭の民家には、

縁側や土間の他に、
立派な玄関が作られています。

そして、
玄関はむしろ特別な時に
使われるものでした。

たとえば結婚式を行うような
ハレの日とか、

この家の家長よりも格の高い客人を
迎える時に使われます。

この点でもやはり、
日本人の玄関の考え方は
少し違うようです。

本日はこれまでです。
おうちのはなしからでした

では、では。

「家づくりを通じて、
ご家族が幸せになるお手伝いをする」

私の使命です。