家づくりこぼれ話!

こんにちは 
建物と土地とお金のプロ菅原です。

玄関という文化


玄妙なるところへの関門


玄関のもともとの意味は、
「玄妙なところへの関門」
とされています。

また、
玄関に対する考え方は、
西洋と日本では大きく違うようです。

家の玄関を、
私たちはどのように
使いこなせば良いのでしょうか。

茶室の玄関
日本人ほど普通の家に
客間を設けている国はありません。

最近でこそ少なくなりましたが、
かならず客間の和室が
あったものです。

日本人が人を迎え入れるための
究極の建物が茶室です。

この茶室の玄関は
どうなっているのでしょうか。

多くの人が知っている有名な話は、
茶室の入り口のにじり口です。

誰が訪ねて来ても、刀を外し、
頭を下げて潜まなければ、
茶室に入ることができません。

すべての人を
平等に扱うための仕掛けです。

でも、
もっとよく調べると、


さらに奥深い仕掛けが
仕組まれています。

茶室における玄関は待合ですが、
広い意味では、
待合からさらに路地を通って
にじり口までが玄関です。

待合で顔合わせをして
休んでいる合間に、

互いの関係を確認して、
あらかじめ席次を決めます。

ですから茶室では、
客は一人ずつ静かに入って
席に着くことができます。

茶室につくまでは、
樹木や草花の豊かな庭の小径を通って、
自分自身の存在をかみしめ、
気持ちを新しくします。

世俗を廃して、
本性を露にする場所が露地です。

その先ににじり口があります。

路地もにじり口も、
新しい気持ちになることを
テーマとしていて、

そこを通る前と後で、
気持ちを切りかえることが
求められています。

まさに、
玄妙なるところへの関門として、

世俗を振り払うのが


玄関の役割であり、
結びつきのではありません。

本日はこれまでです。
おうちのはなしからでした

では、では。

「家づくりを通じて、
ご家族が幸せになるお手伝いをする」

私の使命で