家づくりこぼれ話!
こんにちは
建物と土地とお金のプロ菅原です。
大きな生活
庭を5番目の部屋にする
「家庭を築く」というと、
家を建てること以上に
大きなことと感じます。
器としての家だけではなく、
たとえば、
家族の間の絆とか暮らしぶりも、
この言葉の中に含まれています。
家と庭を組み合わせてできる
「家庭」と呼ぶ日本語は、
深い意味がありそうです。
庭があってこその家。
それは戸建て住宅ならではの
生活の広がりがあるのです。
縁側
建物の中に入って、
庭と部屋の間にある『縁側』も、
日本伝統の空間です。
石やレンガで
組まれた家ではできない、
柱で支えられた開放感ある
木造住宅だからこそできる空間です。
『縁側』は、
外でもなく内でもありません。
仕切られる雨戸や障子によって
使われ方も変わり、
庭の縁として家に入り込み、
あるいは家の縁として
出入りの場ともなります。
そして人と人との縁をとりもつ
空間にもなっています。
近隣との付き合いの場にもなり、
『縁側』とは
絶妙な呼び名のようにも感じます。
さらに、
日本家屋の外観にも
深く影響を及ぼしています。
深い軒先や、
それが連なることによって
長い水平線が生かされているのが、
日本住宅のデザインです。
現存する日本で
もっとも古い民家といわれる
『千年家』を見ても、
縁側の印象が残ります。
家の中から見る
庭の風景だけではなく、
庭の方から見ても
建物が一体化しているように
感じます。
また、
こうした庭に向かって
開かれた住居は、
考えようによっては
平和を象徴しています。
外敵から身を守るより、
縁側で人のつながりを
大切にするのには、
争いのない平和な国でなければ
できないことです。
世界中の家を見てきたであろう
大富豪のロックフェラーが、
自邸に日本家屋のデザインを
選んだのにも少なからず影響が
あったのかもしれません。
家と庭のつながりを
大切にした日本の住まい文化を、
できれば自分の家にも
取り入れたいものです。
本日はこれまでです。
おうちのはなしからでした
では、では。
「家づくりを通じて、
ご家族が幸せになるお手伝いをする」
私の使命です。